藤村医院BLOG

2011.08.12更新

米国小児科学会(AAP)は、「健康な子供の多くは、少々暑い気候であっても野外活動が可能だが、そのためには適切な準備や対策、見守りが必要」と指摘している
Photo11項目の勧告の一部概要は下記の通り

☆激しい身体活動や暑い気候の中で行われる子供の運動競技会では、あらゆるタイプの熱中症、とくに深部体温の低下療法を速やかに行えるようなスタッフや設備へのアクセスを容易にしておく必要がある

☆子供たちには熱中症予防への適切な準備と十分な水分補給、正直な報告などを自己管理するメリットについて繰り返し教えるべき

☆シーズン前の練習などで暑い気候の中での身体活動に対する順応期間(10~14日間が典型的)を設けるべき

☆運動による発汗で失われた水分を補給する一方で飲み過ぎを防ぐため、一般的に9~12歳の子供の場合、20分おきに100~250mL、それ以上の子供では1時間おきに1~1.5Lの補給を目安とする。水分補給には水が適切だが、長時間あるいは繰り返し運動するような場合には効果的な水分補給を目的とした、電解質を含む飲料(ポカリなど)を用いてもよい。ただし、これは暑さが中程度~強い(warm-to hot-weather)場合にのみ正当化される

☆緊急時のアクションプランを明文化し、競技時間中分かりやすい場所に掲示しておく。練習中や競技中に中等度~高度の中枢神経症状や脳症が疑われる子供が発生した場合には救急サービスに一刻も早く連絡を取る

☆猛暑あるいは湿度が極端に高く、子供の体温調節を保つのが難しくなった場合には安全を最優先とし、屋外での競技会や練習を取りやめる、あるいは涼しい時間帯に変更するなどの対策を取る

連日、熱中症のニュースが報道されていますが、決して他人事ではありませんので、お互いに十分に気をつけましょう!

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太宰府市 藤村医院歯科・耳鼻科

藤村哲之


投稿者: 藤村医院

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