歯科NEWS

2015.05.14更新

歯科NEWSです。

投稿者: 藤村医院

2012.09.19更新

「歯のばんそうこう」で虫歯にさようなら? 日本の研究者が開発(AFP=時事)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120918-00000004-jij_afp-int

【AFP=時事】1つ1つの歯を虫歯から守ったり、より白く見せることのできる極薄の膜を、近畿大学(Kinki University)生物理工学部の本津茂樹(Shigeki Hontsu)教授と大阪歯科大学(Osaka Dental University)の吉川一志(Kazushi Yoshikawa)准教授が共同開発した。


この「歯のばんそうこう」は耐久性に優れた柔軟性に富むシートで、歯のエナメル質の主成分ハイドロキシアパタイトでできている。AFPの電話取材に応じた本津教授によると、「曲げられる」ハイドロアパタイトシートは世界初。歯の保護やエナメル質の修復など、歯科治療での実用化を目指しているという。

シートの厚さはわずか0.004ミリメートル。歯の表面に貼り付けると、光を当ててよく観察しない限り見えなくなる。透明だが、白く着色すれば審美歯科治療にも活用できる。

極薄シートは、真空で固形状のハイドロキシアパタイトにレーザー光を照射して粒子を放出させ、塩の上に堆積させた後、塩のみを水で溶かすことによって作られる。シートには微小な穴がたくさんあり、液体や気体を透過させるので、歯に装着する際に気泡などが形成されずに済むという。唯一の問題は、シートが歯の表面にしっかりと定着するのにまだ1日近くかかってしまう点だ。

研究チームは抜歯後のヒトの歯で実験を続けているが、近いうちに動物実験に移行する予定。本津教授は、自分の歯でも試したいと語っている。

本津教授によれば、むき出しになった象牙質をこの「ばんそうこう」で覆うといった歯科治療における実用化には5年以上かかる見込みだが、審美歯科ならば3年以内にも実用化できるかもしれないという。

既に日本と韓国で特許取得済みで、米国や欧州、中国でも出願中だ。【翻訳編集】 AFPBB News


投稿者: 藤村医院

2011.12.10更新

自宅で家族を介護する市民向けに、京都市が医療団体の協力で始めた「医療的ケア・口腔(こうくう)ケア実践講習会」が人気を集めている。来年2月までに設けた6講座は、いずれも募集直後に定員に達した。住み慣れた自宅での介護を望む高齢者は増えており、市は「正しい技術や知識を身につけて家族をケアしたいというニーズが高まっている」とみている。

講習会は、医療行為に位置づけられるたん吸引などの技術と、口内を清潔に保つ方法を専門家の指導で学んでもらうのが狙い。市が府医師会、府歯科医師会、府看護協会、府歯科衛生士会の協力を得て初めて企画した。

すでに11月に胃ろうの管理と口腔ケアの講習会を2回開催したほか、12月には7、15日に床ずれ予防と口腔ケアの講習会を開講。

来年2月8、16日はたん吸引と口腔ケアの講習会を予定している。各回の定員20人は募集開始直後にいっぱいになる人気ぶりで、すでに受付を終えた。将来の家族介護に備えて技術を身につけておきたいとする市民の申し込みもあったという。

7日の講習会では、看護師と歯科医師の講義に続き、受講者が床ずれを防ぐ体位変換の方法やスポンジブラシなどを使う口内清掃の手法を学んだ。妻の在宅介護に備えて受講した西京区の増田榮宏さん(70)は「病院でも教えてもらったが、実践を交えた指導は大変参考になる」と話していた。

市によると、住み慣れた自宅で過ごしたいという高齢者の増加で、居宅介護サービスの利用者は2000年から10年までの間に2・4倍に増えている。保健医療課は「専門家の指導で正しい技術を身につける機会を来年度も検討したい」としている。

投稿者: 藤村医院

2011.11.25更新

 みなさんは喫煙と歯周病に密接な関係があることをご存じですか。

 歯周病は、基本的には歯周病菌の感染や、歯ぎしりや食いしばりなどで歯に強い力がかかることで発症します。放置すると歯を支える歯肉や骨などが侵され、歯がぐらぐらになって抜け落ちてしまう病気です。重度の歯周病になってしまった歯は、歯科で治療しても進行を抑えるだけが精いっぱいで、元の健康な歯には戻りません。

 一般に喫煙者は非喫煙者に比べて3倍も歯周病にかかりやすく、2倍も多く歯を失っているという報告があります。また、1日あたりの喫煙本数に比例して歯周病が重症化することも分かっています。

 喫煙が歯周病を悪化させる理由として《1》たばこのニコチンが歯肉の血管を収縮させ、歯を支える組織に必要な酸素や栄養の供給を減らしてしまう《2》たばこの有害成分により白血球の機能が低下し、歯周病菌に対する歯肉の防御力が落ちる《3》喫煙で生じた活性酸素を除去するためにビタミンCが消費されると、歯肉を修復する細胞の働きが抑えられる―などが挙げられています。

 今では、喫煙が肺がんをはじめとするさまざまながんや心・肺疾患、脳血管障害などの危険因子であることは常識ですが、歯周病にとってもやはり危険因子なのです。

 女性の喫煙者率が全国1位、男性が2位(2010年、日本たばこ産業調べ)と“喫煙大国”である北海道。でも愛煙家のみなさん、今は自分の歯で何でも食べられても、将来までそうである保証はありません。入れ歯のお世話にならず、いつまでも自分の歯でかむ喜びを味わいたいなら、禁煙にチャレンジしてはいかがでしょう。(北大病院歯科診療センター講師)

投稿者: 藤村医院

2011.10.17更新

日用品各社が中高年をターゲットにしたオーラルケア製品に力を入れている。歯周病や口臭など口腔(こうくう)内のトラブルが気になり出す中高年は、自分の症状に合った高機能製品を求める傾向を強めている。「100億円前後」と試算されるオーラルケア市場は、歯科予防の効果も期待されるだけに、新製品投入や新シリーズ導入でますます膨らみそうだ。

花王は今月1日、40~50代向けの歯周病予防ブランド「ディープクリーン」から、歯の根元がしみるのを防ぐ成分を配合した薬用歯磨き粉を発売した。想定価格は100グラム入りで税込み850円前後と高め。それでも、同社は「500円以上の高価格帯商品はオーラルケア市場全体の4割近くまで成長している」と強気だ。

ライオンは3月下旬、「デンターシステマ」から、極細の毛先で歯と歯茎の間の汚れをかき出す歯ブラシ(毛先に弾力があるタイプで同298円)を発売。毛先の太さは0.02ミリで、通常タイプの約10分の1。同ブランドの歯ブラシの売り上げ(7~9月)は前年同期比で約2割増の人気ぶりだった。一方、汚れを取りにくい歯間に着目し、“隙間”ビジネスで稼ぐ企業も出てきた。

小林製薬は今月19日、ミント味をつけた糸ようじ(30本入り、同525円)を発売する。初年度の売り上げ目標は2億円強と弾く。同社は1987年、欧米で当時主流だったフロスと、日本人がなじみ深い爪楊枝を融合させた糸ようじを開発して以降、歯間ケア製品のラインアップを拡充。年間売上高は23億円まで成長した。

サンスターは9月上旬、「G・U・M(ガム)」ブランドに新シリーズ「ガムアドバンスケア」を導入、弱ってきた歯茎をねらい打ちする。目玉は歯間ブラシにつけて使う歯間ケアジェル(13ミリリットル入り、同399円)だ。政府調査によると、健康意識の高まりで50歳の歯間ケア製品使用率は1993年の17.8%から2009年には45.7%に上昇。同社は「歯間ケア製品は一度使うと、使い続ける人が多い。ジェルの投入で、歯間ブラシやフロスの使用率を高めたい」と意気込んでいる。

オーラルケア製品は予防歯科にも効果があるだけに、市場規模は100億円前後で拡大傾向が続く。歯周病予防から歯の美白まで、口腔内の悩みは多様化しており、市場関係者は「30~40代以降を中心に、単価の高い商品を手にする消費者は増えている」と指摘している。(米沢文)

投稿者: 藤村医院

2011.07.31更新

歯科医師になって診てもらいたいと思う芸能人を聴いたところ、天海祐希さんが昨年の調査に続き2年連続で1位となり、2位は向井理さんだったことが、日本私立歯科大学協会の調べで分かった。


調査は昨年に続いて2回目で、「歯の衛生週間」(6月4~10日)中の6月6~8日に10~70代の男女1000人を対象に、「歯科診療」と「歯科医師」に関する意識を聞いた。


選んだ理由について、天海さんは「てきぱきして治療が的確そう」「技術は完ぺき、説明もわかりやすそう」など、向井さんは「清潔感がある」「かっこいい」「頭が良くてさわやかなイメージだから」などの意見が挙げられた。男性芸能人の2位は昨年1位だった福山雅治さん、3位は大沢たかおさん。女性芸能人の2位は真矢みきさん、3位は松嶋菜々子さんとなっている。向井さんは昨年の男性芸能人21位から一気にジャンプアップした。


また、かかりつけの歯科医院があるかどうかを聞いたところ、「ある」と答えた人は69.6%で、「ある」と答えた人にその歯科医院の満足度を採点してもらったところ、平均点は79.3点だった。歯科医院を選ぶポイントを聞くと、1位は「歯科医師の技術」で66.7%の人が回答。次いで64.6%で「評判」、55.7%で「立地」、55.3%で「歯科医師の人柄」の順になっている。


「日ごろどのようなオーラルケアをしているか」という質問には、96.2%が「歯磨き」と答え、次いで「歯間ブラシを使用」(31.1%)、「舌の掃除」(28.1%)と続き、歯磨き以外のオーラルケアも広く取り入れられていることが分かった。オーラルケアに関する悩みを聞いたところ、一番多かったのは「口臭」で42.7%の人が回答。以下、「歯垢、歯石」(40.2%)、「虫歯」(39.5%)、「歯の黄ばみ」(38.4%)となっている。男女別で見ると、男性は「口臭」、女性は「歯の黄ばみ」を悩みとする人が一番多かった。口腔の健康を一生保つために、いくらまでお金をかけられるかという問いでは、平均で61万1147円という結果だった。(毎日新聞デジタル)


投稿者: 藤村医院

2011.07.15更新

高齢化や事故で歯を失った人が、「本物の歯の入れ歯」の移植を受け、自分の歯が再生する―。夢の治療の実現を期待させる基礎技術が、東京理科大と東北大、東京医科歯科大の研究チームによってマウスで初めて開発され、12日付の米オンライン科学誌プロス・ワンに発表された。


東京理科大の大島正充助教や辻孝教授らは、マウス胎児から歯のもとの細胞を採取し、歯の原型「歯胚(しはい)」の段階まで培養。プラスチックの型枠に4、5本並べて入れ、腎臓皮膜下に一時的に移植した。


2カ月弱かけて大きさがそろい、エナメル質や象牙質、歯髄、歯根膜を備えて歯槽骨でつながった「再生歯ユニット」に成長させてから型枠を外し、歯を抜いた跡に移植した。1本移植した場合の詳細分析では、顎の骨と結合し、歯髄に血管や神経もでき、餌をかみこなせることが確認された。


人間の場合は、歯のもとの細胞をどのように準備し、体内や試験管内でユニットまで成長させるかが課題。移植に伴う免疫拒絶反応を避けるには患者自身の細胞が望ましく、少年なら親知らずの歯胚、大人なら皮膚細胞に遺伝子群を導入して作る万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を利用できる可能性がある。

投稿者: 藤村医院

2011.06.15更新

気になる口臭や歯の汚れを防ぐ、歯のエチケットには欠かせない歯磨きの習慣が変わりつつある。電動歯ブラシやマウスウォッシュ、デンタルフロスなど、これまでの一般的な歯ブラシに代わる商品を駆使したトータルケアへの関心が高まってきているようだ。


ライフメディアが5月下旬に実施した、日本全国の10代から60代の男女1200名を対象とする調査結果によれば、「毎日必ず歯を磨いている」との回答者は98.9%に上った。「1日に2回以上は歯を磨くようにしている」との回答も73.7%に達している。「たとえ虫歯がなくても、お金を出して歯の定期健診を受けるようにしている」と答えた人が過半数を占めており、頻度の差こそあれ、有料歯科検診の利用にも積極的な男女が少なくないことが明らかになった。


ちなみに歯を美しく健康に保つために用いられているもののトップは「歯ブラシ」で、利用者は全体の9割を超えた。意外に利用度が低かったのは「歯磨き粉」で、半数近くの人が歯磨き粉を使わずに歯ブラシを用いている。一方、新たな傾向として判明したのは、歯ブラシと歯磨き粉という組み合わせではなく、「デンタルリンスやマウスウォッシュなどの洗口液」「歯間ブラシ」「デンタルフロスまたは糸ようじ」といった利用者が増加しており、いずれも「電動歯ブラシ」や「音波・超音波歯ブラシ」の利用者の割合を上回った。


やや電動歯ブラシ系の商品に伸び悩みが感じられるものの、マイボイスコムが1万2300人を超える男女を対象にインターネット上で4月上旬に実施したアンケート調査では、「歯磨きには電動歯ブラシを使いたいと考えている」との回答者が全体の39%に上り、高い関心を集めているのは事実のようだ。


しかし、電動歯ブラシの購入時に重視したい点のトップに挙がったのは「入手しやすい本体価格」で、「替ブラシの価格の手頃さ」も上位を占めている。「歯垢の落ちやすさ」など、電動歯ブラシならではの性能面よりも、販売価格のほうにウェイトを置く人が少なくないことも明らかとなっている。


口臭や虫歯予防に歯のトータルケアは重要な位置を占めており、歯磨きのスタイルにも変化が見られ始めているが、毎日使用するものであるだけに、新製品の導入は購入のしやすさというポイントが大きく関係してくるのかもしれない。

(加藤 秀行 、 湯木 進悟)


投稿者: 藤村医院

2011.06.03更新

日本人の成人の約8割が歯周病にかかっている中、約7割が「自分は歯周病ではない」と思っていることが、サンスターの「歯周病およびオーラルケアに関するアンケート」で分かった。

調査は、10~60 代の男女1000人を対象に、インターネットで実施。「自分は歯周病だと思うか」という質問に、20.5%が「歯周病ではない」、48.7%が「おそらく歯周病ではない」と回答し、69.2%が「自分が歯周病ではない」と思っているという結果になった。また、歯周病という病気の認知率は、98.5%と高いが、「歯周病と虫歯の関係性」に関する質問では、虫歯と混同している人が28.6%、他の病気への影響はないと考えている人が35.7%おり、多くの“油断”している姿が浮き彫りになった。

「歯間清掃具やデンタルリンスの使用状況」では、37.1%が歯間ブラシやデンタルフロスなどを使っており、27.1%がデンタルリンスを使用していると答えた。「歯科に行くきっかけ」を聞いたところ、51.7%が「歯や歯茎のトラブルのため」、27.6%が「予防のため、定期的に通っている」と答え、歯周病を含む口の中のトラブルを予防する意識が浸透していないことが分かった。

歯周病は、歯の周りの組織(歯茎や歯を支える骨)に起こる病気。細菌の固まりである歯垢(しこう)によって細菌感染症が発症し、進行すると、歯を支える骨が溶けてしまい、歯を失うだけでなく、最近では、糖尿病や動脈硬化などに悪影響を及ぼすことも報告されている。(毎日新聞デジタル)


投稿者: 藤村医院

2011.06.01更新

2011年6月1日   提供:毎日新聞社

 

歯:若い女性の歯退化 鶴見大教授ら学生調査、7~8割が親知らず欠如 /神奈川

 ◇あなたは大丈夫?「乳児期に固い食べ物を」 鶴見大教授ら学生124人調査

 鶴見大短期大学部(横浜市鶴見区)の後藤仁敏教授と田中宣子講師が、女子学生124人の歯型を調べた結果、若い女性のかむ力が弱くなり、親知らず(第3大臼歯)の退化が進んでいることが分かった。後藤教授は「乳児期にもっと固い食べ物をかむ習慣が必要」と指摘する。【網谷利一郎】

 対象は歯科衛生科で学ぶ学生で、18~20歳。咋春、上下のあごの石こう模型を採取し、歯の特徴を調べた。

 歯数は24~32本で平均28・2本。基本の32本は6人だった。上あごの親知らずの欠如が82・2%。その前の第2大臼歯も退化が進み、三角形に変形傾向が見られる。第1大臼歯への影響も出ている。下あごの親知らずの欠如は71・8%だった。

 後藤教授は「人類の歯の退化予測」を新人・現代人段階(抜歯も含め32本)と未来型現代人段階(28本)に分類。調査では未来型が57・3%で、新人・現代人は12・1%、中間(29~31本)が24・2%だった。

 05年から女子学生の歯の調査を続ける後藤教授は「若い女性は、かむ力が年々弱くなっている。歯の退化を防ぐのは、人類史的な重要課題」。田中講師も「ソフトな食品が人気だが、乳児期にしっかりかむ習慣が大切。今年も歯型を調べ、データを積み上げたい」と意欲を示した。

投稿者: 藤村医院

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