歯科NEWS

2011.02.23更新

不要となった金歯や銀歯、入れ歯から回収した金属のリサイクルで1億6600万円が得られ、小児専用の医療機関の開設に役立てられることになった。プロジェクトを進めてきた日本財団と日本歯科医師会が22日、発表した。金属価格の高騰も一因となって寄付金が予想以上に増え、財団は「今後も子どもの夢も膨らむように貢献したい」と述べ、活動を続ける。

日本財団は09年6月から、難病の子どもらを支援しようと「TOOTH FAIRY(歯の妖精)」というプロジェクトに着手。日本歯科医師会の協力で、3000以上の医院が参加。不要となった金歯などから、金30キロ▽銀125キロ▽プラチナ0.27キロ▽パラジウム37キロ--が集まった。

寄付金のうち1億4100万円は、日本で初めて小児がん患者らの緩和ケアを行うホスピス「海のみえる森」(神奈川県大磯町)と、小児がん専門施設「チャイルド・ケモ・ハウス」(神戸市中央区)の設置に活用され、それぞれ1~2年後に開設の見通し。残りはミャンマーでの小学校建設に充てた。

小児ホスピスの運営に携わる細谷亮太・聖路加国際病院副院長は「これまで支援の手がさしのべられてこなかった分野だけに、大きな喜びです」と語った。

太宰府市 藤村医院歯科・耳鼻科


投稿者: 藤村医院

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